医療訴訟における医師の鑑定書・意見書
このページは、医療訴訟における医師の鑑定書及び意見書を掲載する。医療訴訟での裁判所の判断は、裁判官が医療の素人であるので、原告若しくは被告の協力医の意見書、又は、裁判所委嘱医の鑑定意見書の内容が、判決の内容に大きく影響している。そこで、ベンゾジアゼピン訴訟に限定せず、広く、医療訴訟における鑑定書及び意見書を掲載する。それらは専門医が記載していることが多く、医学的知見として有意義なためである。また、一方で、鑑定書及び意見書が、被告医療者側に偏った内容となっていることも散見されるため、それを広く広報する目的もある。
したがって、当会は、医療訴訟における医師の鑑定書及び意見書を調査するので、それらの存在をご存知の方は、当会へご一報いただきたい。鑑定書又は意見書は、担当裁判所及び事件番号が分かれば、誰でも閲覧することができるため、調査可能である。
医療過誤訴訟の概要
鑑定書及び意見書
事件の報道等
No.1「慶応大学病院の乳児の心臓手術めぐる訴訟 原告敗訴 東京地裁」の鑑定意見書
慶応大学病院での乳児心臓手術は、患者が低酸素脳症で障害を負った事件。『東京地裁は、病院の医師らが心臓のエコー検査を行わなかったことについては、鑑定人の「不適切ではない」とする意見に「医学的合理性がある」としました。また、脳モニターを使用しなかったことについては、「当時は脳モニターを採用していない施設が多くガイドライン上も必要性が示されていないこと等を理由に一致して不適切とはいえない」とする鑑定人の意見を採用し、「被告病院の医師らに注意義務違反があったということはできない」として原告側の訴えをしりぞける判決を言い渡しました。』と報道された。
●事件番号 平成28年(ワ)24051号
被告 慶応大学病院
鑑定人
川崎志保理(男) 順天堂大学
宮原義典 昭和大学
西村欣也 順天堂大学
大江克憲 昭和大学
●右に掲載する鑑定書の概要から、東京地裁の判断は「いびつ」であり、「偏っている」と言わざるを得ない。
No.2
全国ベンゾジアゼピン薬害連絡協議会(BYA)